バイク便のお仕事

寒い日も暑い日も雨の日も雪の日も・・・・

バイクに乗ってお荷物配達。

まさかこんな仕事をするとは思わなかった・・・・

仕事に貴賎はないというが、まさか自分がこんな仕事を、しかも５０歳近くなってやることになるとは。

指示を待ち、指示が入れば客先に出向いて荷物を受け取り、それを届け先に持っていく。

単純明快、誰でもできる仕事。

強いて言えばバイクの免許がいるくらい。

知識も経験もスキルも何も要らない仕事。

はっきりってこんな仕事いつまでもやりたくない。

雨の中、指示も無くじっと道端でまっている。。。。

自分が酷く惨めになってくる。

少し前まではスーツを着て、満員電車に乗り込み、もみくちゃにされつつも大企業の一部として動いていたのに・・・

今では薄汚れた格好で、あてがわれたジャケットに身を包み、排気ガスの海を漂っている。

このままトラックに突っ込んで死んでしまったほうがいいんじゃないか？

事故扱いになれば生命保険もおりるし、バイクにかかっている任意保険もそれなりに降りる。

自分がいなくなっても家族は十分に食べていけるはず。

ちょっとミスったタイミングで突っ込めば、事故も自殺もわかりゃしないさ・・・

そんな不埒な考えが頭をよぎる。

でもこの仕事もいいところはある。

人と接する時間が極端に少ないので、ストレスがたまらない。

本業ではクライアントやら何やら色々な人と接して、かなりストレスのたまることが多かった。

おかげで胃潰瘍になった。

いまだにそれを引きずっているのだが、バイク便ではそういったストレスがほとんどたまらない。

これはいいことなのか？

前向きに考えようとするが、やはりだめだ。

バイク便をつづけてみたが１ヶ月経って収入が１５万にもならない。

しかも支払われるのがかなり先になる。

ここまで酷いとは思わなかった。

せめて１日１５０００円程度稼げるかとおもっていた。



実際には１日に１００００円も稼げない。


朝９時から夜９時までやって、１２時間やって、７０００～９０００円程度にしかならない。


しかも土日は仕事が少ないから出るなといわれる。

こんなんじゃ食っていけない。

冗談じゃない。



土日のアルバイトを探した。